【神奈川県相模原市】マンション共用階段の長尺シート工事|下地調整から仕上げまで耐久性と安全性を両立
こんにちは!
株式会社上野防水、現場担当の橋本です。
今回は、神奈川県相模原市にあるマンションの共用階段にて実施した「長尺シート工事」の様子をご紹介いたします。
長尺シートとは、耐水性・防滑性・耐久性に優れた床材で、共用階段や廊下など人の出入りが多い場所に多く使用されています。
経年劣化したシートをそのままにしておくと、滑りやすくなったり剥がれによるつまずきの原因となるため、定期的なメンテナンスが不可欠です。
施工の流れ
①施工前と既存シートの撤去作業
施工前の階段は、既存の長尺シートが経年により部分的に浮きや剥がれが見られる状態でした。
表面の摩耗や汚れも蓄積しており、
安全性・美観ともに低下している印象でした。
まずは電動工具と手作業を併用しながら、既存のシートとノンスリップ材を丁寧に剥がします。
シートの接着が強い箇所は慎重に作業を進め、下地をなるべく傷つけないよう注意しました。
②下地補修と不陸調整の実施
既存シートを全て撤去した後、下地コンクリートの状態を全面的に確認します。
ひび割れや段差、凹凸がある箇所にはカチオン系補修材を用いて、不陸調整を実施しました。
この工程を丁寧に行うことで、後に貼る長尺シートの仕上がりの精度が格段に向上します。
また、踏面(ふみづら)の角にも強度を持たせるよう形を整え、劣化しやすい端部も再構築しました。
③プライマー塗布と端部防水処理
下地が乾燥・硬化したことを確認したうえで、接着性を高めるためのプライマーを階段全体に塗布します。
さらに、壁との取り合い部分や階段サイド部分には、グレーのウレタン系防水材を立ち上がりまでしっかり施工。
こうすることで、水が入りやすい隙間を防ぎ、今後の雨水浸入や劣化のリスクを低減します。
④長尺シート貼り付け作業
下地処理と防水処理が完了したら、いよいよ長尺シートの貼り付けに入ります。
あらかじめカットした長尺シートを、階段一段ずつ丁寧に配置し、専用接着剤を使用してしっかりと固定します。
階段の形状に合わせて踏面・蹴上(けあげ)・側面までぴったりとフィットさせる必要があるため、微調整を繰り返しながら作業しました。
さらに、滑り止め機能付きのノンスリップ材も同時に取り付け、安全性を高めています。
⑤端部のシーリング処理と最終仕上げ
長尺シートの貼付けが完了した後、接合部や立ち上がりとの境目には養生を施し、変成シリコンでシーリング処理を実施します。
これにより、端部からの水の侵入をしっかりと防ぎつつ、見た目もスマートに仕上げることができます。
施工中にゴミや埃が入らないよう清掃を徹底し、最終点検で浮きやズレの有無を確認。必要に応じて微調整を行い、施工完了となりました。
⑥施工完了後の階段の様子
完成後の階段は、高級感のあるグレー基調の長尺シートで統一され、見た目も非常に美しく整いました。
ノンスリップも黒色で際立ち、安全性と視認性も向上しています。
また、施工後は住民の方々からも「階段が滑りにくくなって安心」「印象が明るくなった」と好評の声をいただきました。
まとめ|共用階段の美観・安全性を両立する長尺シート工事
✅ 経年劣化した階段シートの撤去から丁寧に対応
✅ 下地補修・不陸調整で施工精度を向上
✅ プライマー塗布と防水処理で長寿命化を実現
✅ 美観性・安全性・耐久性を兼ね備えた仕上がりへ
共用部の階段は、日々の利用頻度が高いため、美観とともに安全性・耐久性も求められる重要な空間です。
今回のように、適切な手順で丁寧に施工を行うことで、居住者の皆様に安心・快適な住環境を提供できます。
相模原市でマンション・アパート・ビルの共用階段の床リフォームや長尺シート工事をご検討の方は、ぜひ株式会社上野防水にご相談ください。
確かな経験と丁寧な施工で、建物の資産価値向上をサポートいたします。