【埼玉県川口市】ベランダ・バルコニーのウレタン防水工事|緻密な下地処理から高耐久の防水層構築まで徹底対応
こんにちは!
株式会社上野防水、現場担当の橋本です。
今回は、埼玉県川口市のY様邸で実施したベランダ・バルコニーのウレタン防水工事について、施工前からウレタン塗布1層目までの流れをご紹介いたします。
築年数とともに防水層が劣化し、目地部の破断や浮き、床面のひび割れなどが確認されていた本物件。安全性と耐久性を兼ね備えた「通気緩衝工法+ウレタン塗膜防水」にて施工を進めました。
施工の流れとポイント
①施工前の状態確認
施工前のベランダは一見きれいに見えるものの、防水層の経年劣化により表面には細かなクラックや黒ずみが目立ち始めていました。特に排水口まわりや目地部分は雨水の侵入リスクがあり、防水改修のタイミングとしては最適な状態でした。
②高圧洗浄による下地クリーニング
まずは強力な高圧洗浄機を使用し、コンクリート表面に付着した汚れ・苔・カビ・劣化塗膜をしっかり除去。洗浄後の床面は表層の不純物が取り除かれ、後の工程で使用する材料の密着性が飛躍的に向上します。
③既存目地材の撤去
経年劣化によりひび割れていた目地材を、専用工具で丁寧に撤去しました。硬化し弾性を失っていたシーリング材は防水機能を果たしておらず、完全に除去することで新たなシーリングとの密着性を確保します。
④シーリング材の充填
撤去後の目地部に、弾性・耐久性に優れた高性能シーリング材を充填。
水分や湿気の侵入をしっかりと防ぐことで、構造内部の劣化を抑制し、防水層の耐久性を底上げします。
⑤カチオン系不陸調整材の施工
下地の凹凸や段差、ひび割れの補修を目的に、カチオン系フィラーで不陸調整を行いました。
表面を均一に整えることで、通気シートやウレタン塗布時のムラを防止し、美観の向上にもつながります。
⑥通気緩衝シートの貼り付け
下地に残った湿気や水分の逃げ道を確保するため、通気緩衝シートを全面に貼り付け。
シートが膨れや浮きの防止に効果を発揮し、密着型防水工法に比べて長期的な安定性を実現します。
⑦ウレタン防水材 1層目の塗布
仕上げに向けて、ローラーを用いてウレタン塗膜防水の1層目を塗布しました。
塗布の厚みや乾燥時間を職人が細かく管理しながら、隅々まで均一に塗り伸ばしていきます。特に立ち上がり部や排水溝まわりは、刷毛とローラーを併用して丁寧に仕上げています。
まとめ
Y様邸のバルコニー防水工事は、ただ塗るだけでなく「下地の見極め」と「正しい工程順守」が重要であることを改めて感じる現場でした。
✅ 下地処理から丁寧に行うことで、防水材の密着性が向上
✅ 通気緩衝工法で湿気による膨れを防止
✅ 耐久性・防水性・美観性を兼ね備えた仕上がりに
このあと、2層目のウレタン塗布とトップコート塗装へと進んでいきます。次回はその仕上げ工程について、引き続きご紹介いたします!